2016年9月アーカイブ

小野薬品のオプジーボが治験に失敗

小野薬品がアメリカの製薬会社と共同で開発した抗がん剤の一種である「オプジーボ」ですが、
皮膚がんや一部の肺がんに対して有効に働くことが分かっていました。
そこでより多くの肺がん患者に効果があるかどうかを調べるために治験を実施していましたが、
肺がん患者の大多数を占める非小細胞肺がんに対してオプジーボは効果を上げることが
出来なかったと発表しました。

オプジーボは自己免疫を活性化させることでがん細胞を攻撃する薬のため、
副作用が非常に少なく画期的な薬であるとされていました。
このため、多くの肺がん患者に効果があれば肺がん治療の転換になるとまで言われてたため、
今回の失敗発表によって患者の期待は失われてしまいました。

このことは株式市場も敏感に反応し数千億という時価総額が短時間で消えてしまうなど、
大きな波紋を呼んでいます。
今後、オプジーボがどのような経緯を辿って行くかは見守る必要がありますが、
画期的と言われた抗がん剤も限定的な症例への効果のみとなりそうです。

株価が下がるなどいろんな方面で影響が出ているわけですが、一番残念なのは
がん患者ではないでしょうか。
同じような免疫系の抗がん剤は開発が進んでいるので、今後の登場に期待したいところですが
今回のオプジーボに関しては効果がある!という面ばかりが先行していた感は否めません。

クローズアップされているのは株価などの商業的な面ばかりになっていたのが残念です。
あまりビジネス的な側面を追いかけすぎるのも問題ではないかと思いました。